納棺夫日記を読んで

変換 ~ 本ほんとに梅雨なの?て、思うくらい、いいお天気が続いています。香川にとっては空梅雨は困るのですが、『現場のある日は雨が降りませんように』と、かなり身勝手ですが願ってます。(汗)図書館に行って本↑を借りてきました。

『納棺夫日記』が、映画『おくりびと』のたたき台になっていると言うのは、知っていたのですが、著者の青木新門さんが、詩集やエッセイ集も出されていると言うことは、この本を読んで初めて知りました。そして今たいそう有名になった『納棺夫』と言う言葉は、造語だそうです。この本の序文を吉村昭さんが、書かれており、その中に「人の死に絶えず接している人には、詩心がうまれ、哲学が身につく。 それは、真摯に物事を考える人の当然の成行きだが・・・・」と言うくだりがあるのですが、かなり共感できます。また、第三章の冒頭に「この仕事を続けていると、玄関へ入った瞬間悲しみの度合いが分かるようになる。」と、ありますが、うちの仕事は少し時が経ってうかがうようになるので、家人はこれほどまでに鮮明に悲しみをお見せにはなりませんが、著者が言わんとすることは、よく分かります。ですが、時が経っても癒えない悲しみを目の当たりにすると、悲しみのあまりの深さに、人の死の重さと言うことを改めて考えさせられることがあります。この本を読みながら、何度か涙ぐみそうになりました。それは、内容が悲しいからではありません。言葉でうまく伝えられないのが、たいそうもどかしいです。しわくせきざいHP

コメント

  1. kiki より:

    >言葉でうまく伝えられないのが、たいそうもどかしいです。しわくさんの、伝えたいことは、手に取るように、分かるような気がします...といえば、あまりに調子いいですが、、、わかりますぅ。しわくさんの、心が、慈悲に満ちてますから...>時が経っても癒えない悲しみを目の当たりにすると、悲しみのあまりの深さに、人の死の重さと言うことを改めて考えさせられることがあります。その人の、悲しみが、癒えていたと、思っていた長い年月...癒えていなかったことを、その人の、死の際に、、、、癒えたふりを、しながら、暮らしていた人をおもったら、その死が、余計に辛く、苦しいものに、なりました…  推し量れなかった、自分を、責めました…でも、今は、それが、娘を、思う親心だった...と、納得できましたが。亡くした子も、生きてる子も、大事だと思う、親心…「讃岐は、雨がなく、暑かった~~水も心配な状況だし...」と、里帰りしていた連れ合いが、今夜、わが家について、一番の台詞でした...

  2. しわく より:

    オスカー受賞後に、見に行ったのですが、KiKiさんはご覧なりましたか?お葬式も法事もお仏壇やお位牌、お墓を造ったりの、亡くなった方への供養と言われる行為は、以前にも書いたと思いますが、生きている人のためにすることだと思います。悲しみは無くなりませんが、いろんな方のお話を聞いていると、供養と称される一連の行為をこなしていくことで、悲しみを受け止めることが出来る環境に、近づいていく方が多いような気がします。KiKiさんが、思われた悲しみが、癒えてなかった方、あちらの世界で今は癒されておいでだと思いますよ。後は、KiKiさんが日々楽しく過ごされることで、楽な所に行かれるような気がします。ご主人様、帰省なさっておいでだったんですね。こちら、たいそう暑いです。今日もお日様サンサンを通り越してギラギラ輝いていますぅ~~。(笑)

  3. しわく より:

    いつの日か、この本を読んでの感想まとめられたらいいなぁ~て、思ってます。

  4. kiki より:

    とても、素晴らしい映画だと、、受賞風景を、見ながら、おもいました。観たい~と、思いましたが、、、観る事が、出来ないのかも、、、知れません。その人は、、、母ですが、、、もう長い年月が、たちましたが、、、、なぜか、私の中では、昨日のように、思うのです。でも、いつも、何かの時は、きちんと亡き母が、支えてくれてるような、気がします。勝手です~苦笑>生きてる人のための、供養という、一連の行為...そうですね、、きっと!とても、深いお話しを、いつも有難うございます。

  5. しわく より:

    脚本がいいように思います。「死」がテーマなので暗くなりがちかと思ったらそうではなく、笑いもありました。彼岸へ旅立つ祖母のために女子学生が旅の変わりにルーズソックスを、はかすシーンとか、私の時もそうしてやぁ~と、思うシーンもありました。実家の父母には、友だちから借りたDVDを見てもらいました。そして、つい先日甥の結婚式の時、母にマニュキアを施したのですが、あちらに旅立つときは「またマニュキアしたげるけんなぁ~」といったら、父が「すぐ、焼くんやから、いらん(必要ない)のではないかい?」と言ってましたが、女心が解らない父親です。(笑)みんな行く所ですが、どう送るか、どう送られたいかを、考えさせられた映画でした。

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