基礎工事にこだわってます。

1月の仕事始めにブログの模様替え、うちの仕事への取り組み方をどなた様にも、きちんとお伝えできるようにと、昨年末にHPの改装をすると決めました。そして模様替えは、徐々に進んでいます。『12年前のボランティアのお話』にも書いたのですが、うちは地震や台風などの自然災害が、石の仕事をする上で、基礎工事がいかに大切かを気づかせてくれる基点になりました。そして、どこまできちんとした基礎工事をしているかを多くの方に、ご理解いただくために、HPに写真をUPしたいと思いました。

いままで、内部資料として撮りためた写真をチェックし、墓地の広さ、写真の角度など総合して「現場をよりご理解頂けるのでは」と、思う工事を選び出しました。その工事のお施主様にお手紙を出し、私方の不躾なお願いにも関わらず、基礎工事の記録写真をHPにUPして良いという、ご快諾をいただきました。お施主様、ご親戚様、ありがとうございました。誠に感謝いたしております。『しわく石材の基礎工事』の様子はしわく石材のHPで見ることができます。興味のある方は、リンク先のしわく石材から会社のHPに入れますので、ご覧になってください。目次にある『施工例』のページに『基礎工事』という項目があるので、そこをクリックしてください。完成すれば目にすることの無い基礎工事の様子が現れます。今回、基礎工事の写真を載せることにご理解いただけたお施主様のお家も、江戸時代からのお墓が多数ありました。昔のお墓を調べていると、重機など無く、全て人力であった時代、どうやってこれほどの大きさの墓を建てたのだろう?と驚かされるお墓があります。そして、そのお墓が、身分や財力を如実に物語っています。丸亀は城下町ですので、ご先祖様が家老職だったとか、ご殿医さまだったとか、手広く商いをなさっていた商家の方のお墓を移転・改修する機会があります。その都度、思うのですが、手仕事でこれほど精密な仕事が出来るのか!これほど見事な埋葬の仕方があるのか!と、昔の石工さんたちの仕事に感心し、ご先祖様を弔う残された方の思いの深さに感動してしまいます。こういう先人の仕事や埋葬の仕方に出会うと、現在の埋葬の仕方、石工としての仕事に対する誇りとか、さまざまなことが去来して、まだまだ未熟だぁ~と言うところに行き着きます。石屋を極めるためには、どう進んでいけばいいのか!?と試行錯誤の毎日です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました