石にも意思がある!

父の時代からのお得意さまで、70年近くお取引のある石材店さんから、今でも青木の自然石は、うちにご依頼があります。「うまいこと、石探して来てくれるなぁ~」と、その石屋さんに、喜んでいただけるのですが、自然石の納品のとき、『この石、ここに来たかったんやぁ~』と思う事が、度々あります。初めて私がそう感じたのは、5年前の、石工事でした。

あるお寺様の石工事がご縁で、庭の張り石工事の依頼がありました。このお施主様、石が大好きで、ご自分の中で、『こうしたい!』と言う、イメージをお持ちでした。お話は、どんどん進み、石畳みの概要もきまり、そうこうする内に、お話の流れで、門柱に、自然石を使う事になりました。ご希望を念頭において、旦那さんがさぬき広島を回り、門柱用の自然石を捜した所、『これがピッタリという自然石』に出会いました。いよいよ数日後に、いざ搬入と言う時に、予定した石がどういう拍子にか割れが入り、これじゃダメとなり、2番手に考えていた自然石を、お納めする事になりました。門柱用の自然石、誠に大きな石で、4tトラックの荷台に、この二つの石を積むと、満杯状態。トラックについているクレーンでは、下ろす事が無理なので、当日は、大型クレーンがスタンバイ。『据付に1日かかるだろうなぁ~』と、予測して、うまく座らない場合はと、地下に埋まる下回りを割るしかないと、道具も準備万端。ともかく大きいので、重量も凄いので、私は事故無く、無事におさまる事を願うばかりでした。なのに、この据付にかかった時間、約2時間あまり。立ち姿を、近くで見、遠目から見る。『この石、ここに来たかったの!?』と思うほど、ピッタリきちんと納まっている。その時、『石だって、自分を好きで、大切にしてくれる人のところに行きたいて思うのかなぁ~』と感じ、その後『石にも、意思がある』と思う事、度々です。興味のある方は、ここをぽちっと押してください。塩飽石材のHPの施工例の画面に行きます。その画面の『石工事』を押していただくと、また画面が変わります。上から3番目の『高瀬町田村邸』をクリックしてください。田村さんちの、門柱とアプローチがご覧になれます。

コメント

  1. しわく より:

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