お墓に参るのは、誰!?

今月お墓をお建てするお寺さんに伺った時、お寺の奥さんとお話したのですが、その時、奥さんがTVで見た、変わったお墓の話をなさいました。奥さん「この頃、自分が入るからと、建てる人の好みが優先されて、    変わったお墓が、結構建っているらしいけど、    建てた人は、誰がお参りに行くか、    分かっとるんかなぁ・・・」しわく「TVに映ったお墓は、どういうお墓さんでしたか?」奥さん「そりゃぁ~、珍しい形しとるし、    お墓に刻む字も、自分の好きな字や言うとったわぁ~」

生憎、番組を見ていないので、珍しい形というのを想像するしかないのですが、日本古来の和型のお墓とは、まったく違うのだという事だけは、確かでしょう。お寺の奥さん曰く   「お墓、自分の好きな形で建てても、    そのお墓にお参りに行くのは残された人でしょ。    その人たちも、納得ずくで形の変わったお墓建てたのなら    良いのやけど、家族が納得してなくて、    あんな墓、お参りに行きたく無いと、思ったらどうするんやろぉ・・・・・・。」お施主様が『自分が入るから』と、ご自分の好きな様式でお墓を建て、大往生を遂げられたあかつきに、お施主様の遺骨を納めるとします。ご自分の気にいったお墓に入る事は、建てたお施主様にとっては、喜ばしい事ですが、そのお墓を守っていく方が、亡くなった人が建てたお墓が、気に入らない。とすれば、自然と足が遠のきます・・・。お寺の奥さんは、珍しい形のお墓がいけないといってるわけでは無いのです。ただ、お墓は、お参りしてもらって、初めてお墓としての役割が果せますから、お墓を守っていただく子孫の方の足が遠のいてしまっては、大いに困るのです。だから、自分の好みを優先させるだけでは無く、後々お墓のお守をしてくれる人の意見も聴いて、家族が納得したお墓を建てるのが一番良いと、おっしゃりたかったのだと思います。パチンコが大好きだった人が、入っているのだろうと想像できるお墓があります。なぜ、私がそう思うかと言うと、その和型のお墓には、パチンコ玉を模した丸い玉が置いてあり、その玉の中心には『777』と、刻んであります。このお墓、節目節目に、お花がちゃんと供えられています。お参りする人が、納得ずくの個人の好みが生かされたお墓をお建てになる事を、お勧めします。

コメント

  1. まほろば より:

     我が家も・・・跡継ぎがいないのです。一人娘を嫁に出したもので・・。 私ら夫婦でおしまいです。そういうことにはどうしようもないことだとあきらめていますから、お墓も・・・同様ですね。 田地田畑・・・は山林に戻りつつあるし、お墓も・・・かろうじて立っている感じ。お参りしてくれるのかどうか・・・。たぶん・・・ないやろね。 そういう意味で・・・さくら葬・・って、思いついたのだけれど・・・。 そういう意味では・・・お寺さんあたりが永代供養とか、納骨堂を整備してほしいけれど、石屋さんには・・・だな。

  2. しわく より:

    何しろ、子どもが少ないのだから、致し方ないお話なのかもしれませんね。何かいい方法ありませんかね・・・。>そういう意味では・・・お寺さんあたりが永代供養とか、納骨堂を整備してほしいけれど、石屋さんには・・・だな。はい、石屋という仕事も、前途多難な職業です。

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