お墓は、あの世のお家

十年ほど前のお話ですが、お施主様が『○月○日までにお願いします』とおっしゃり、こちらもそのように仕事のタイムスケジュールを組ました。急きょ、墓地の境界線の話で、隣りの墓所の方とうまく折り合いがつかず、完成予定日の一週間前に、延期になりました。それから、新たに墓地を探すようになり、完成した墓石を一年以上、お預かりしました。そして、新しくお墓を建てることになった墓所は、以前より広くて、見晴らしの良い処でしたが、ご自宅から少し離れた墓地なので、車で行くことが必要でした。お母様が、歩いていけないと、迷っておいででしたが、お施主さまと奥さまが、お参りに行くときは、いつでも車に乗せていくと言うことで、結果的に、その墓地にお決めになったようです。きっと、亡くなったお父様が、奥様だけでなく、他のご家族の方にも、度々お参りして欲しかったんでしょうね。私は、魂は永遠に無くならないと、感じていますので、時々、それはお亡くなった方のご希望なの?と思うことが、あります。お墓はお亡くなりになった方がお住まいになる、あの世のお家なのだから、当然、亡くなった方も気になさってるはずですよね。生きている人に、自覚はなくても、魂はメッセージをおくって、生きている人を導いてくれているのかもしてませんね。お墓のご用を賜っていると、時々不思議な事に出会います。それもこれも、すべて受けとめて、お施主様のお役に立てれば、誠に有り難く嬉しい事です。

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