石との出会い

お墓や、灯籠に加工される原石で、初めて見近に目にした石は、主人の実家が山から切りだしていた『青木石』と名付けられたみかげ石でした。山には原石を切りだすために必要なパワーショベルや、大型のコンプレッサーだの、それまで本で知っていても近くに目にしたことのない重機が並んでいました。『ここが原石を採掘するところ』と案内された山の丁場はすでに山肌をおおう土を取り除かれ、少しだけ原石が顔をのぞかせていました。『木に木目があるように、石にも石目がある』と、教えられました。石を採掘するときに『目』『すくい』と呼ばれる石の粒子の並びを読み取ることが、後の作業をやりやすくしてくれます。野菜やお肉を切るときを思い浮かべて下さい。繊維に沿った切り方をすると、簡単にキレイに切れますよね。石も同じなのです。大きな石の固まりを目にすることは、普通無いから、石の性質を知る機会など、まずありませんよね。しかし、石もまた地球が生み出した産物なので、関われば関わるほど『自然のものだ』と納得してしまう事に出会うのです。20060222164307.jpg

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